GS通信vol.7 2025年度高校入試近況
今月、Vもぎ進学研究会主催の2025年度
高校進学説明会に出席してまいりました。
令和7年度入試時点における都内在住の
公立中学3年生の総数は約78000名。
内、都立志望が58,7%、私立志望が29%
通信制志望が5%の割合でした。
クラスの3人に1人は私立高を志望し
40名クラスで2名は通信制へと進む
イメージです。
特に目立った動きとしては、昨年比で
3000名が都立第一志望から私立第一志望
へと大移動した点です。
これは私立授業料無償化と所得制限撤廃の
影響と推測されます。
都立高校の現況はまさに2極化しております。
進学指導重点校等の指定を受けている以下の
高校の人気は堅調でした。
進学指導重点校
⇒日比谷、戸山、青山。
進学指導(特別)推進校
⇒小山台、駒場、新宿、国際、三田、豊多摩。
逆に、目黒、広尾、田園調布といった中上位
~中に位置していた中堅校の受験層の多くが
私立中位校へと流れたことも、データ上で
はっきりと示されていました。
その結果、多くの私立高で定員超過が発生
しました。これは私立校に期待していた手厚
い教育が希薄化する可能性を示しています。
例えば、2年前に人気となった自由ヶ丘学園
は1学年定員270名のところに、新高3生が
520名も在籍しているとのことですから、
明らかなオーバーブッキングです。
また世田谷エリアで注目なのは、現中2生か
ら受験可能となる、明治大学付属世田谷高校
の開校です。推薦条件は9科評定平均4の36。
明治大学への内部進学率は70%に設定される
ようです。
学校選びを始めるのに早いということはまず
ありません。中学2年生はもちろんのこと、
中学1年生の皆さんも、まずは近場の高校から
リサーチを始めて、夏に向けて開かれる
オープンキャンパスに積極的に参加するよう
心がけてください。